2011年 04月 22日
東日本大震災現場レポート '11.4.20 |
今回、計画避難地域で酪農を営んでいる人たちに会いました。
ある人は、原発から20km圏内の避難地域にきわめて近い方で、お子さんがいらっしゃるので、車で1時間半かかる中通りの岳温泉に避難しているそうです。
でも、搾乳牛がいるので、毎日片道1時間半の道のりを車で行き来し、搾乳をしているとのことです。物凄く、元気とパワーのあるお母さんでしたが、その疲労は測り知れず、途中で車を止め、寝てしまうことも多くあるそうです。
それに、国からの補助は、避難するための最初のガソリン10リットルのみで、その後のガソリン代はすべてご自分で支払っているそうです。
ある人は、屋内退避エリアで非常に放射線量が高いため、生産活動はしてはいけないといわれている地域の方でした。しかし、搾乳牛がいるからには、搾乳はしなければならないとのことで、国から放射能を測定する線量計を渡され、日々の記録を取るように言われたそうです。
もうすでに、年間の許容量を超えているようでした。
その方は、
「それでも、牛がいる以上、やらなければならない。
でも、この後は、1か月以内に避難するよういわれ、俺の人生は変わってしまった。」
と、おっしゃっていました。
ある人は、みんなに「命があっただけ良かったよ、生きているんだから何でもできる。」って、
言われるけど、
「今までやってきた酪農をここでやめなければならない。地震以後、約40日間毎日搾乳しては、牛乳を捨てなければならない毎日で、生きてる方が地獄だよ、俺らが何を悪いことしたのか。」
と怒りをどこにぶつけていいのか、やり場のない気持ちを訴える人もいました。
また、屋内退避エリアの開業獣医師の方もいましたが、
屋内退避エリアでは、生産活動をやめるように言われていて、今は全く仕事ができない状況だそうです。
今後、どのようにして生計を立てていけばいいのか、わからないとのことでした。
福島県では、原乳から放射線が検出されたとのことで、出荷停止になっていました。
酪農家の人たちは、毎日自分で搾った牛乳を捨てるという、つらい日々が40日間も続いていました。
でも、やっと原乳の検査で3回とも放射線量が基準値以下にさがり、出荷が再開されました。
しかし、集めた牛乳を大手のメーカーさんなどが買ってくれないという事態になっているそうです。
風評被害で、消費者が購入してくれないのではないかと考えているからだと思います。
確かに、放射能を恐れて、購入しない消費者もいることは事実だと思いますが、国としても食品それぞれに基準値を設け、監視しており、問題のあるものは店頭には並びません。
基準値以下のものは、健康に問題のないものです。
消費者の中にも被災地のものを積極的に買って、消費しようという人たちも多くいます。
どうか皆さん、被災地で生産されたものを恐れずに消費してください。
ここには、多くの酪農家の方が、皆さんのために牛乳を毎日生産しています。
牛乳を生産する人たちは、1日たりとも休むことなく、牛乳を搾らなければなりません。
牛は生き物ですので、工場の機械のように生産活動をしばらく休みますというようなことはできません。
その牛乳を毎日、回収してパック詰めして皆さんのもとに届ける仕事をしている人たちも多くいます。牛乳一つについても、多くの人がそこに関わり、仕事として生計を立てています。
福島の産業が回復しなければ、地震の復旧もできません。被災地の生産物を消費することが支援にもつながります。
現場には、多くの被害がまだそのままになっています。復旧には皆さんの継続した支援がひつようです。
どうか、長く温かい支援を継続してお願いいたします。
ある人は、原発から20km圏内の避難地域にきわめて近い方で、お子さんがいらっしゃるので、車で1時間半かかる中通りの岳温泉に避難しているそうです。
でも、搾乳牛がいるので、毎日片道1時間半の道のりを車で行き来し、搾乳をしているとのことです。物凄く、元気とパワーのあるお母さんでしたが、その疲労は測り知れず、途中で車を止め、寝てしまうことも多くあるそうです。
それに、国からの補助は、避難するための最初のガソリン10リットルのみで、その後のガソリン代はすべてご自分で支払っているそうです。
ある人は、屋内退避エリアで非常に放射線量が高いため、生産活動はしてはいけないといわれている地域の方でした。しかし、搾乳牛がいるからには、搾乳はしなければならないとのことで、国から放射能を測定する線量計を渡され、日々の記録を取るように言われたそうです。
もうすでに、年間の許容量を超えているようでした。
その方は、
「それでも、牛がいる以上、やらなければならない。
でも、この後は、1か月以内に避難するよういわれ、俺の人生は変わってしまった。」
と、おっしゃっていました。
ある人は、みんなに「命があっただけ良かったよ、生きているんだから何でもできる。」って、
言われるけど、
「今までやってきた酪農をここでやめなければならない。地震以後、約40日間毎日搾乳しては、牛乳を捨てなければならない毎日で、生きてる方が地獄だよ、俺らが何を悪いことしたのか。」
と怒りをどこにぶつけていいのか、やり場のない気持ちを訴える人もいました。
また、屋内退避エリアの開業獣医師の方もいましたが、
屋内退避エリアでは、生産活動をやめるように言われていて、今は全く仕事ができない状況だそうです。
今後、どのようにして生計を立てていけばいいのか、わからないとのことでした。
福島県では、原乳から放射線が検出されたとのことで、出荷停止になっていました。
酪農家の人たちは、毎日自分で搾った牛乳を捨てるという、つらい日々が40日間も続いていました。
でも、やっと原乳の検査で3回とも放射線量が基準値以下にさがり、出荷が再開されました。
しかし、集めた牛乳を大手のメーカーさんなどが買ってくれないという事態になっているそうです。
風評被害で、消費者が購入してくれないのではないかと考えているからだと思います。
確かに、放射能を恐れて、購入しない消費者もいることは事実だと思いますが、国としても食品それぞれに基準値を設け、監視しており、問題のあるものは店頭には並びません。
基準値以下のものは、健康に問題のないものです。
消費者の中にも被災地のものを積極的に買って、消費しようという人たちも多くいます。
どうか皆さん、被災地で生産されたものを恐れずに消費してください。
ここには、多くの酪農家の方が、皆さんのために牛乳を毎日生産しています。
牛乳を生産する人たちは、1日たりとも休むことなく、牛乳を搾らなければなりません。
牛は生き物ですので、工場の機械のように生産活動をしばらく休みますというようなことはできません。
その牛乳を毎日、回収してパック詰めして皆さんのもとに届ける仕事をしている人たちも多くいます。牛乳一つについても、多くの人がそこに関わり、仕事として生計を立てています。
福島の産業が回復しなければ、地震の復旧もできません。被災地の生産物を消費することが支援にもつながります。
現場には、多くの被害がまだそのままになっています。復旧には皆さんの継続した支援がひつようです。
どうか、長く温かい支援を継続してお願いいたします。
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by AGJ4521
| 2011-04-22 03:07